肉牛に起きていること
今では、大多数の日本人が食べている牛肉。
この記事では、日本の牛肉の生産の実態を書きます。
牛肉を食べる方は、しっかりご覧ください。
霜降り肉がもてはやされる日本では、
肉牛の多くは牛舎内で一生のほとんどの時間を過ごします。
約88%の農家は、生後1年以上の肥育牛を放牧場や運動場に放すことがなく、
牛は出荷されるまでの期間を牛舎内で閉じ込められっぱなしで過ごします。
その運動不足の状態で、太るよう濃厚飼料が多給されていくのです。
牛の糞が土にかえり草が生え、その草を牛が食べるという自然で持続可能なスタイルの場合は、
牛1頭につき1ヘクタール(100m×100m)の面積が必要だと言われています。
日本人は1日あたり約200gの糞をしますが、肉牛は1日あたり約17.8kgもの糞をします。
つまり、その量は89倍にものぼります。
牛舎のような狭い空間に、多量の糞をする牛が複数いるわけですから、
掃除をしても追い付かず、床が糞尿にまみれる農場が出てきます。
糞尿にまみれた牛舎では、牛は糞尿の上での生活を余儀なくされ、
寝床も糞尿の上になります。
糞尿の上で生活する牛たちは、糞が体にこびりつき、
その糞尿にハエが群がります。
肉牛農場では、牛舎飼育が主流ですが、中にはつなぎ飼いを行うひどい農家もいます。
主流である牛舎飼いを行わず、効率のために牛を繋ぐような農家が、
掃除を適切に行うはずもなく、床はやはり糞尿にまみれています。
肉牛のオスは、性質をおとなしくさせ牛同士の闘争を防ぐため、やわらかい肉質にさせるためなどの理由で、去勢されます。
生後2か月ほどで腹腔から睾丸が降りてくるため、去勢はそれ以降に行われます。
皮膚を切開して、精索と血管を何度か捻りながら、引いてちぎるという去勢が多くの場合麻酔なしで、獣医師ではなく肉牛農家自身の手で行われています。
※上記3つの動画は、2022/8/3時点で収益化されていません。
言うまでもなく激痛でしょう。
生後3か月より前に行えば痛みを最小限にできると言われていますが、
日本の肉牛の90%以上が、生後3か月以上で去勢を行っています。
牛にとって鼻は敏感に痛みを感じるため、牛を扱いやすくするために、農家は鼻輪をつけます。
生後3ヶ月くらいに、専用の道具を用いて麻酔なしでつけられます。
当然のことながら、牛は痛がります。
以下の動画では鼻輪をつけられた際、痛みで牛が鳴き叫んでいます。
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日本の農家の76,1%が鼻輪の装着を行っています。
牛の耳には必ず耳標がとりつけられています。
耳標には個体識別番号というものが書かれています。
https://www.id.nlbc.go.jp/data/zihyou.html
個体識別番号ごとに、牛の性別や、種別、生まれた年、生まれた場所、飼養された場所、と殺された場所、と殺された日などがデータベースに記録されます。
人間でいうマイナンバーのようなもので、
追跡調査ができるようにするため、牛のトレサビリティ法により、必ず両耳につけることが法律で義務付けられています。
早ければ7日以内、遅ければ3か月以上で、専用の器具を用いて、麻酔なしで取り付けられます。
明らかに痛がっているのが分かります。
牛は、本来、角があります。
しかし、畜産の牛たちを見ると、角がない牛が非常に多いです。
農家によって角を切り取られてしまっているからです。
牛の性質をおとなしくさせる、飼育者が怪我をするのを防ぐといった目的で行われます。
日本では
肉牛農場では約60%、乳牛農場では約85%が除角・断角を行っており、
そのうち、肉牛農場では約83%、乳牛農場は約86%が、麻酔なしで行っています。
概算で、肉牛農場は約50%、乳牛農場は約73%が、麻酔なしで除角を行っているのです。
生後3ヶ月以内の牛の場合は、角芽を焼くために、熱された焼きゴテで、皮膚をやけどさせられます。
角が育ってしまった牛の場合は、ワイヤーのこぎりで、神経を含めて角を切ってから、焼きごてを押し当てられます。
この説明を聞いただけで、ほとんどの人が、激痛を伴うことは容易に理解できるでしょう。
除角の時の牛の痛みは相当なもので、失神してしまうこともあります。
首を固定した状態で大きな恐怖と苦痛を与えることで、頚椎脱臼・骨折などでショック死させてしまうこともあります。
痛かろうと痛くなかろうと、体の一部を切りとること自体が異常なわけですが
牛たちは、人間の欲のために、激痛を与えられながら、角を切られるわけです。
少なくとも麻酔を使えば、痛みを軽減できるにも関わらず、
大半の農家は、怠慢なのか、経費削減なのか、麻酔を使用していません。
それでいて、牛たちは家族、などと言ってるわけですね。
もし、家族である親や兄弟や子供の、何の異常もない体の一部を、麻酔なしで切りとって傷口を焼いたことがある、という方がいらっしゃったら、ぜひお知らせください。
いかに農家たちが、建前を言っているのかが分かるでしょう。
肉牛は、乳牛から産まれたオスや、乳牛と和牛を掛け合わせた交雑牛(F1)が肉牛として飼育されます。
母牛は好みのオスの牛と交尾させてもらって妊娠するわけではありません。
人工授精 つまり 人間の手によって、妊娠させられるのです。
その方法は、非常におぞましく、
人間が、牛の肛門から腕を突っ込んで糞を掻き出し、腸の中から膣を掴んで、器具を用いて精子を注入します。
人工授精は、別名レイプ繫殖と呼ばれています。
当然、牛は嫌がります。
これを業界の人間は喜んでいるといったり、受け入れているなどと言って、嘘をついています。
オス牛も強制的に精子を採取されます。
擬牝台(牛の皮で作った乗駕用の台)や人工膣などを用いて精子を採取します。
老齢や肢蹄故障で採精できないという時は電気ショックが用いられることさえあります。
擬牝台にうまく乗らないという場合は生きた牛が乗駕用に連れてこられ
雌牛だけでなく、おとなしい雄牛、去勢雄牛が使われることもあります。
肉牛の子供は、自然哺乳で育ち、離乳すると母牛から引き離されるのが一般的です。
近年は 超早期母子分離法といって、
生後3日~5日で引き離し、人工哺育によって子牛を育成する方法が推進されています。
http://okayama.lin.gr.jp/tosyo/jirei2001/P30-32.pdf
下痢の減少による治療費の削減、糞尿処理が楽になるなどといった理由です。
牛は子供を奪われても平気な生き物、とでも思っていますか?
上の動画では、人間に目の前で子供を連れ去られる母牛の様子が映っています。
母牛は、それを見てあとを追いかけます。
子牛が捕らえられた車のまわりをウロウロしています。
不安な様子が見てとれます。
走り去る車。
走り去る車を、最後まで追いかけている母牛の姿。
これを見れば、明らかに母牛が子供を奪われることを嫌がっているのが分かるでしょう。
この動画の母牛は、子牛を奪われ、悲しい鳴き声を上げ続けています。
牛も人間と同じで、子供を奪われた母牛は、精神的苦痛を感じるということです。
日本では、引き離された子牛のうち、11.9%はつなぎ飼い、20.4%が1頭での単飼が行われています。
つなぎ飼いが最もひどい飼育になりますが、
単飼も、狭い空間で、他のの仲間とじゃれ合ったり親和関係を結ぶことができず、
子牛の本能を満たせない、人間都合の不適切な飼育方法です。
本能を満たせず、ストレスを抱えた牛は、舌遊びという異常行動を行うことがあります。
舌遊び行動とは、
舌を口の外に長く出したり、舌先を左右に動かしたり、舌先を丸めたりする動作を持続的に行う行動のことを言います。
人工哺乳、粗飼料の不足、つなぎ飼い、単飼などの行動規制が原因で、引き起こされます。
母牛の乳を十分に吸わせてもらえなかった、一頭で飼育されている、繋がれたままでどこにも行けない、いつも同じ場所で好奇心を満たすものが何もない、採餌のための探索行動ができないといった不満や苦悩を、舌遊び行動でまぎらわしているのです。
また、栄養状態の悪い牛や、飼育環境の悪い牛舎では、皮膚真菌症になる牛がいます。
これはカビが原因の皮膚炎です。
城南家保ニュース Vol. 19-19熊本県城南家畜保健衛生所 平成20年1月 発行
カビの仲間であるトリコフィートンベンザルという白癬菌が原因で、白い斑点ができます。
肉牛は牛舎飼いが多いので、乳牛に比べて快適と思っている人が多いかもしれませんが、
結局、牛はストレスを感じているということですね。
もちろん肉牛であっても、つなぎ飼いをする農家もいます。
その場合は、よりストレスフルで、異常行動、病気、死亡が多発するのは言うまでもありません。
また、脂肪が筋肉の間に細かく網の目のように入った「霜降り肉」をつくるために、
牛たちは、脂肪細胞の増殖を抑える働きのある、ビタミンAが少ない餌を与えられます。
このビタミンA欠乏が慢性的に続くと、
光の情報を視神経に伝えるロドプシンという物質が機能しなくなり、
重度になると、瞳孔が開いていき、失明に至ってしまうことがあります。
以下は、2011年6月11日 信濃毎日新聞の記事。
****************引用****************
その牛は、額の先で手を振っても反応がなかった。
黒目は焦点が定まっていない。
ほかの牛と体をぶつけることも多い。
「盲目の牛です」。
ステーキなどの高級食材になる和牛を飼う県中部の50 代の男性農家が打ち明けた。
「おいしい肉にしようとすれば、こうした牛が出てしまう」と男性。
飼育中の約130 頭のうち、1 頭が完全に目が見えず、10 頭弱は視力低下が進んでいる。
こうした牛も人体への影響はまったくないとされ、普通に出荷される。
盲目になるのは、肉に「サシ」と呼ばれる白い脂肪分を入れようとして、牛の栄養が偏ってしまうことが原因だ。
和牛の価格は、サシの入り具合で決まる。
多くの農家の目標は、高値で取引される細かなサシが入った「霜降り」の牛を育てることだ。
そのため、農家は生後約1年半から数カ月間、ビタミンを多く含む牧草などの餌を抑え、穀物が中心の飼料で太らせる。
これがサシを入れるために欠かせない技術とされる。
「霜降り」という日本の食文化を支える生産者の知恵だ。
しかし、ビタミンは、視力維持に必要な成分。
欠乏がひどくなると盲目になりやすい。
足の関節が腫れて歩行に障害が出る場合もある。
*******************************************
失明しなくとも体に必要な栄養素の欠乏は、牛の苦痛を増加させます。
ビタミン制御した飼料給与が原因で、浮腫(むくみ)等の症状を示した牛の割合が37.7%という調査もあります。
「最上級」の霜降り肉でなくてよいならば、ある程度は脂肪交雑しているにもかかわらず、
食肉格付けの高い「最上級の霜降り」を求めて、牛を病気に追いやるような栄養制限が一般的に行われています。
牛の寿命は20年ほどと言われていますが、
肉牛は2年から2年半ほどで出荷、と殺されます。
出荷時期がきた牛や、用済みとなった牛たちは、と殺場までトラックで運ばれます。
北海道から東京までの長距離だろうと、夏場のうだる暑さ、冬場の凍える寒さであろうと、体調不良や病気や骨折で立てなかろうと、
ぎゅうぎゅう詰めにしたり、紐で結んだりして、荷台に乗せられ、
どれだけ辛かろうと、動物達の都合で休憩することもなく、人間のペースで長距離を移動させられます。
と殺場に着いた頃にはぐったりしていることもあれば、死んでいることもあります。
ぐったりして動けない牛や、死んだ牛は、このようにして、片足を吊り上げられ運ばれます。
乳牛に起きていること
今では、大多数の日本人が食べている乳製品。
そして、その元となるのが牛乳です。
この記事では、日本の牛乳の生産の実態を書きます。
牛乳を飲む方、乳製品を食べる方は、しっかりご覧ください。
乳牛は放牧によって飼われていると思い込んでいる人が多いと思いますが、
実際は、つなぎ飼いという拘束飼育を行っている農家が大半を占めます。
つなぎ飼いとは、その名の通り、
短いロープや拘束具などでつないで飼育する方法です。
見ての通り、ほとんど身動きができない、ひどい飼育方法です。
歩く事さえできず、餌を食べる以外何もやる事がない時間を延々と過ごします。
日本の酪農場の72%以上が、つなぎ飼いを行っています。
牛の位置を制御するために、カウトレーナーという電流を流す器具を用いる農家もいます。
牛たちに電流を流して痛みを与えることで、さらに動きを制御しているのです。
糞を同じ場所に落とすようにして掃除を楽にするため、と言った理由でしょう。
農家の効率のために、牛は電流で痛みを与えられるのです。
以下の農場は、つなぎ飼いの中でもかなりひどいケースで、
牛がロープでガチガチに固定され、繋がれています。
全く身動きが取れず、身繕いができず、顔を上げて上を見ることすらできません。
ずっとこの状態です。牛を物としてか思っていないことが一目で分かりますね。
この牛のは、長い輪っか状の金属で繋がれていますが、この拘束具をスタンチョンといいます。
この農場では、スタンチョンをつけっぱなしで拘束しており、寝るときですらつけっぱなしです。
見ての通り、スタンチョンが地面についていないため、寝るときは首に食い込む状態で寝なければなりません。
さらにひどい事に、出産のときですらこの状態でした。
つながれたまま出産したこの母牛は、つながれたまま羊膜を舐めていました。
酪農家は、牛を家族などと建前では言いますが、
このように、牛を道具としてしか見ていない麻痺しきった農家は、日本のあちこちに存在するのです。
酪農では、生まれてから数か月~1年程度、群れ飼育を行った後、つなぎ飼いが始まります。
72%以上の農場がつなぎ飼いを行っていますが、
40%以上の農場は、つなぎ飼いが始まってから24時間365日ずっとつなぎ飼い状態なのであり、
25%の乳牛が、生まれたその瞬間から、一生つなぎ飼い状態なのです。
この牛は、産まれたその日にロープでつながれ子です。
おそらく一生、歩くこともなく、このままです。
この子の隣りの隣りにお母さん牛がいたそうですが、つながれているため、お互い触れ合うことはできません。
子供もお母さんも、悲しくて2日間くらい鳴き続けていたそうです。
この写真の牛も、一生つなぎ飼いでした。
この子は、さんざん尽くしてきたにも関わらず、体調不良になると、餌も水もない別の場所に連れていかれました。
このまま3日間、餌も水も与えられないまま放置され、
体をブルブルと震わせ、顔も上げることができない状態になり、
さらに、画像の牛の横にある、板が頭に倒れ、それが傷口を作り、肉をえぐっていたそうです。
そして、4日後、と殺場へ送られ、殺されました。
このゴミのような扱いが、何年間も人間の生活を支えるために尽くした乳牛の最後です。
日本人は1日あたり約200gの糞をしますが、乳牛は1日あたり約45.5kgもの糞をします。
つまり、その量は227倍にものぼります。
牛が多量の糞をするため、つなぎ飼いを行う農場では、
掃除をしても追い付かず、床が糞尿まみれであることがほとんどです。
牛の体が汚れているのをよく目にしますが、掃除が行き届かず、糞尿で汚れてしまうためです。
牛も糞尿にまみれるのは不快でしょうが、つなぎ飼育をされている以上、どうしようもないのです。
以下は、つなぎ飼いのまま出産させ、糞尿だらけの床に産み落とされた子牛です。
糞尿にまみれることで、ひづめの間に菌が入り込み、炎症の原因になります。
つなぎ、固い床、不衛生な環境下のもとで、不自然な動作で寝起きを繰り返すことで炎症は起きます。
ひどくなると、穴があき、中の肉や骨が見えてしまうことまであります。
炎症を起こして出血したり、足を痛めた牛は、足を引きずって歩くようになることもあります。
この足を痛めて、ひきずって歩くことを跛行(はこう)といいます。
日本では、乳牛の35%に何らかの蹄病の症状があるという報告が上がったそうです。
跛行になった牛は休息、摂食、飲水、繁殖などあらゆる行動に影響を及ぼします。
足の痛みから餌を食べに行くことすらしなくなる牛もいます。
立てなくなってしまう牛もおり、こうなってしまえば農家にとって使い物にならないので、と殺場に送られ殺されます。
農場で不要になった、牛を殺す場合もあります。
パコマという消毒薬を注射し、30秒で泡をふいて死亡します。
業界は、このようなものを安楽死などと言っています。
恐ろしいことに、生きたままレンダリングに出して圧死する牛も一部いるとのことです。
牛は、本来、角があります。
しかし、畜産の牛たちを見ると、角がない牛が非常に多いです。
農家によって角を切り取られてしまっているからです。
牛の性質をおとなしくさせる、飼育者が怪我をするのを防ぐといった目的で行われます。
日本では
肉牛農場では約60%、乳牛農場では約85%が除角・断角を行っており、
そのうち、肉牛農場では約83%、乳牛農場は約86%が、麻酔なしで行っています。
概算で、肉牛農場は約50%、乳牛農場は約73%が、麻酔なしで除角を行っているのです。
生後3ヶ月以内の牛の場合は、角芽を焼くために、熱された焼きゴテで、皮膚をやけどさせられます。
角が育ってしまった牛の場合は、ワイヤーのこぎりで、神経を含めて角を切ってから、焼きごてを押し当てられます。
この説明を聞いただけで、ほとんどの人が、激痛を伴うことは容易に理解できるでしょう。
除角の時の牛の痛みは相当なもので、失神してしまうこともあります。
首を固定した状態で大きな恐怖と苦痛を与えることで、頚椎脱臼・骨折などでショック死させてしまうこともあります。
痛かろうと痛くなかろうと、体の一部を切りとること自体が異常なわけですが
牛たちは、人間の欲のために、激痛を与えられながら、角を切られるわけです。
少なくとも麻酔を使えば、痛みを軽減できるにも関わらず、
大半の農家は、怠慢なのか、経費削減なのか、麻酔を使用していません。
それでいて、牛たちは家族、などと言ってるわけですね。
もし、家族である親や兄弟や子供の、何の異常もない体の一部を、麻酔なしで切りとって傷口を焼いたことがある、という方がいらっしゃったら、ぜひお知らせください。
いかに農家たちが、建前を言っているのかが分かるでしょう。
麻酔なしの処置は角の切断に限ったものではなく、
農場によっては、麻酔なしで尻尾を切りとることもあります。
尻尾を切る際は、このように刃物で切り取る場合や、ゴムリングで血流を止めて壊死させる場合があります。
尾を切断された牛は慢性的な疼痛を感じています。
断尾を行っている農場は7.5%です。
割合で見ると少ないように見えるでしょうが頭数にすると約10万2000頭以上です。
かなりの数の牛の尻尾が切断されていることが分かるでしょう。
また、ほぼすべての牛に、麻酔なしで耳標がつけられます。
そして、牛に鼻輪をつける農場では、麻酔なしで鼻輪をつけます。
牛乳は、牛の母乳です。
母乳が出るようにするために、牛は毎年、妊娠させられ、出産させられます。
母牛は好みのオスの牛と交尾させてもらって妊娠するわけではありません。
人工授精 つまり 人間の手によって、妊娠させられるのです。
その方法は、非常におぞましく、
人間が、牛の肛門から腕を突っ込んで糞を掻き出し、腸の中から膣を掴んで、器具を用いて精子を注入します。
人工授精は、別名レイプ繫殖と呼ばれています。
当然、牛は嫌がります。
これを業界の人間は喜んでいるといったり、受け入れているなどと言って、嘘をついています。
オス牛も強制的に精子を採取されます。
擬牝台(牛の皮で作った乗駕用の台)や人工膣などを用いて精子を採取します。
老齢や肢蹄故障で採精できないという時は電気ショックが用いられることさえあります。
擬牝台にうまく乗らないという場合は生きた牛が乗駕用に連れてこられ
雌牛だけでなく、おとなしい雄牛、去勢雄牛が使われることもあります。
これらの非常に気持ちの悪いことを、当たり前に行っているのが酪農業界です。
こうして母牛は、母乳を大量生産するために、度々妊娠させられ、子供を産まされ、母乳を絞り取られ続けます。
レイプされて生まれた子であったとしても、自分の子を育てることは、母牛にとって喜びとなります。
ですが、酪農では多くの場合、生まれた子牛は母牛からすぐに引き離されます。
母牛の母乳を飲むことを覚えると、哺乳瓶でミルクを飲まなくなります。
母牛の母乳は、人間のための牛乳として使われるため、酪農側からすればそれは困るわけです。
なので、すぐに引き離し、隔離し、初乳をバケツや、哺乳瓶などで与えるのです。
テレビは酪農にとって都合の良い部分しか流しませんが、この隔離された後の子牛の映像はテレビでもよく映っています。
牛は子供を奪われても平気な生き物、とでも思っていますか?
上の動画では、人間に目の前で子供を連れ去られる母牛の様子が映っています。
母牛は、それを見てあとを追いかけます。
子牛が捕らえられた車のまわりをウロウロしています。
不安な様子が見てとれます。
走り去る車。
走り去る車を、最後まで追いかけている母牛の姿。
これを見れば、明らかに母牛が子供を奪われることを嫌がっているのが分かるでしょう。
この動画の母牛は、子牛を奪われ、悲しい鳴き声を上げ続けています。
牛も人間と同じで、子供を奪われた母牛は、精神的苦痛を感じるということです。
子供を取り上げられた後、子牛のための母乳は、人間のために奪われ続けます。
牛乳のために乳房はパンパンに膨れ上がり
1日2回、妊娠直後の乳牛で25~30L、少ない牛で3~5Lの乳が絞りだされます。
乳牛は品種改良により、母乳を大量に出す体に変えられてしまっています。
肉牛の年間乳量が1000kgほどに対し、乳牛の年間乳量は8500kg以上もあります。
中には、年間2万kg以上も出す乳牛もいます。
牛の乳は、牛の血液からつくられています。
牛乳1パック分のお乳をつくるのに必要な血液は400~500リットル。
1日に約30リットルの乳を出す牛は、毎日約1万リットル以上もの血液を乳房に送り込んでいることになります。
カロリーの高い濃厚飼料が与えられ、
大量の乳を出すことにエネルギーを費やす体にされてしまった牛は、代謝機能が阻害されるため、
乳房炎、ケトーシス、第四胃変位などの様々な病気にかかりやすくなっています。
病気が回復しなければ殺されます。
乳牛たちは、これらの苦しみを経て、
レイプ→妊娠→出産 のサイクルを3~4回繰り返し、
乳量が減って用済みになれば、と殺場へ送られます。
北海道から東京までの長距離だろうと、夏場のうだる暑さ、冬場の凍える寒さであろうと、体調不良や病気や骨折で立てなかろうと、
ぎゅうぎゅう詰めにしたり、紐で結んだりして、荷台に乗せられ、
どれだけ辛かろうと、動物達の都合で休憩することもなく、長距離を人間のペースで移動させられます。
と殺場に着いた頃にはぐったりしていることもあれば、死んでいることもあります。
動けない牛や、死んだ牛は、このようにして、片足を吊り上げられ運ばれます。
例え、歩く気力が残っていたとしても、恐怖から屠殺場に行こうとしない牛もいます。
動画の牛は、恐怖とストレスで、口から泡を吹き、
職員に引っ張られても、その場から動くことを拒否しました。
仕事が進まない職員は、この牛を何度も蹴り
尻尾を折り曲げるなどして、強制的に移動させました。
殺すというこれ以上ない暴力が日々行われている場所です。
思い通りにならず業務に支障が生じれば、これくらいのことが行われても何も不思議ではありません。
また、屠殺が行われる翌朝まで、夜間、放置されることもあります。
長距離を運ばれ、クタクタにも関わらず、短い紐でつながれ、横たわることができません。
1月の寒い時期であろうと、このまま翌朝まで放っておかれます。
水も飲ませてもらえないことが多々あります。
ドロドロで不衛生な場所に、24時間つながれることもあります。
ストレスで泡をふいています。
どれほど辛いのか。
この牛は、ガチガチに固定されていて、顔を動かすことすらできません。
どうせ殺すわけですから、牛たちには何の配慮もありません。
つなぎ飼いだろうと、牛舎飼いであろうと、放牧だろうと、牛の最後はこの屠殺場です。
寿命を迎えることなく、若いうちに殺されます。
このような苦しみを経て、最後は、眉間に屠畜銃を打たれ、片足を釣り上げて逆さ吊りにされ、喉を切り裂かれ、出血多量で死亡します。
動画は閲覧注意ですが、肉を食べる人はしっかりご覧ください。
日本人はすぐに、感謝すればいいとか、いただきますに意味があると言いますが、
このような悲惨な目にあわされても、感謝されたら許すという変わった方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報ください。
感謝や、いただきますなんて、無駄に大食いしているような人間でも言っているような、
何の意味も価値も中身もない、誰でも言える言葉です。
あと、いただいているのではなく、奪ってるだけですからね。
動物達はあなた方に体を与えようなんて思っていませんよ。
誰かが自分の財布を勝手に取って、感謝していただきました、とか言ってたら納得するんですかね?
自分の欲のために奪った、だけでしょう。
食卓で言う、感謝していただくも全く同じです。
奪っている自覚があるかないかだけの話。
それを言う自分が謙虚で、正当化できている気になる、自己満足の言葉です。
食べるのであれば、実態をしっかりと映像で確認し、感謝などという浅い言葉で片付けられないことを知り、
せめて罪悪感を感じながら食べるべきでしょう。
人間は肉を食べなくても生きていけます。
・ 菜食の始め方
・ 人間の体と食べ物
美味しいという欲だけのために牛を苦しめるのをやめましょう。
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