革の生産方法
革は、バッグ、靴、衣料、手袋、ベルトなど、様々なものに用いられます。
この記事では、革の生産の実態を書きます。
革製品を購入される方は、しっかりご覧ください。
革は副産物だと思い込んでいる方が非常に多いようですが、革のためだけに殺される命は数多くあります。
まずは、ワニ革。
以下は、エルメスやルイヴィトンの革を生産している、オーストラリアの農場の映像です。
オーストラリアは、世界のクロコダイル市場の60%を占めています。
今回の映像は、エルメス所有の3カ所の農場と、エルメス・ルイヴィトンに供給する農場のものです。
繁殖させられたワニが、狭い場所で、過密状態で飼育されています。
このワニ革となるワニたちは、1~2歳で屠殺されます。
と殺の1~2か月前までは、ずっとこの環境で飼育されます。
と殺の1~2か月前になると、個別の檻で飼育されます。
商品であるワニ革に傷がつかないようにするためです。
管理はずさんで、このワニの餌は腐ってウジがわいたまま、放置されています。
劣悪な飼育によって、弱って死んでしまうワニもいます。
エルメスやルイヴィトンに限らず、常に企業は利益だけを求めているのです。
そして個別管理を終え、1~2歳で屠殺されます。
屠殺の際は、電気ショックを与えられ、
ボルト銃を頭に打ちこまれ、
ナイフでせき髄を切断され、
ドライバーで脳みそをかき混ぜられます。
死にきれず、数分間、痛み、苦しみ、もがくワニもいます。
こうして殺されたワニから皮をはがし、なめしたものがワニ革です。
たった1つのエルメスバッグを作るのに、4匹のワニが殺されています。
平均寿命が約70年のイエリワニたちは、
ワニ革のためだけに、産まされ、閉じ込められ、
わずか1~2歳で、何の配慮もなく殺されるということです。
続いて、蛇革。
以下は、ルイヴィトン、セリーヌ、ディオールなどのブランドをもつ、
LVMHが購入する、インドネシアの蛇革の生産方法です。
こちらもインドネシアの農場の動画で、
こちらはベトナムの農場の動画です。
インドネシアの場合は、野生のヘビが人間によって捕らえられています。
ベトナムでは、蛇が狭い金網のケージで飼育されています。
と殺場では、頭をハンマーで殴られたり、
生きたまま頭に釘を打たれたり、
生きたまま尾を切り落としたりします。
また、皮膚を剥がしやすくするために、蛇の口にチューブを入れ、大量の水を流し込んだり、
エアーコンプレッサーで膨らませます。
そして、生きていようが死んでいようがお構いなしに、切り刻み、皮膚を剥がしていきます。
切り開かれた後ですら、生きている蛇もいます。
これが蛇革の生産方法です。
蛇たちは、蛇革のためだけに、何の配慮もなく殺されるということです。
続いて、トカゲの革。
以下は、グッチにトカゲの皮を提供する、インドネシアの食肉処理場の映像です。
野生のトカゲが人間によって捕らえられ、
トカゲの手足が縛られています。
このトカゲを水の中に沈め、
刃物の側面で、頭を殴打し、
そして、頭を切り落とします。
首を切られても、生きているトカゲもいます。
そして、エアーコンプレッサーで体を膨らませ、皮膚を剥がしやすくしてから、皮膚を剥がしていきます。
トカゲたちは、トカゲの革を主産物として、野生から捕らえられ、何の配慮もなく殺されるということです。
続いて、オーストリッチの革。
オーストリッチ(ostrich)は英語でダチョウを意味します。
つまり、オーストリッチの革はダチョウの革です。
高級革といわれる「オーストリッチの革」は、表面にデコボコの突起があるのが特徴で、この部分はクィルマークと呼ばれています。
クィルマークは、実は、ダチョウの羽が生えていた部分なのです。
以下は、エルメスやプラダ、ルイ・ヴィトンなどに革を提供する、南アフリカ西ケープ州の革の生産方法です。
世界のオーストリッチの革は、南アフリカ西ケープ州で、大半が生産されています。
ダチョウは農場によって繁殖させられます。
産まされた雛たちは、両親の顔を見ることもなく、飼育されます。
と殺されるその時まで、タグをつけて管理されます。
ダチョウたちは、革だけではなく、羽も利用されます。
羽根を抜く際は、生きたまま引き抜かれるので、かなりの痛みを伴うでしょう。
野生では40年生きるダチョウたちは、この農場ではわずか1年で殺されます。
と殺場に運ばれるダチョウたち。
と殺場に到着したダチョウたちは、中に追いやられ
電気ショックを与えられ、
喉を切られ、出血多量で死亡します。
そして、殺されたダチョウの羽をむしりとったものが、オーストリッチの革となるのです。
ダチョウの場合は、革以外に、肉や卵や羽毛も生産されます。
しかし、オーストリッチの革が最も金になります。
革が主産物で、他が副産物といえるでしょう。
最後に牛革。
特に、牛革は副産物だと思われがちですが、革のために殺される牛達も多くいます。
以下は、世界2位の革生産国、インドの実態です。
インドでは、牛達が優しく扱われていると思われがちですが、
衣服に使われる皮革の多くはインドから輸入されています。
インドの州の多くは牛の屠殺を禁止しているので、
皮になる牛は狭い車で長時間かけて屠殺が認められている州へ運ばれます。
牛は食料も水も無しで何日も長距離を強制的に歩かされます。
極度の疲労で衰弱した牛達を無理矢理解体処理場まで移動させるために、
尾の骨を折ったり、
唐辛子を目に刷り込ませたり、
タバコを目に押し付けたりします。
屠殺される前に、牛の半数は負傷や疲労で衰弱しているか死亡しています。
生き残った牛は、と殺場で意識のあるまま、
切れ味の悪いノコギリで徐々に切り付けられ、何度も喉が切り裂かれ、出血多量で死亡します。
仲間の牛は、その様子を見ながら自分が殺される番を待たなければなりません。
この牛たちは、革製品のために殺されているのです。
インドでは、約80%がヒンドゥー教徒で、ヒンドゥー教では牛は神聖な動物と信じられ、牛を食べませんし、屠殺も反対しています。
過激派にもなると、牛を運んでいた人を襲ったり、牛肉を食べたことを疑われた人を殺したりするほどです。
実際、国内で牛肉を食べるのはかなり難しいようで、現地に行った人の話によると、99%の地域では牛肉を食べないとのことです。
しかしインドは、牛肉も牛革も、生産量で世界上位に位置しています。
インドは、ヒンドゥー教徒だけでなく、それ以外の宗教、例えば イスラム教徒は約13%います。
イスラム教は豚は食べれませんが、牛は食べれます。
インドは人口が13.8億人(2020年)もいますので、イスラム教徒だけで1.8億人もいる計算になります。
日本人は1.2億人(2020年)ですから、それより圧倒的に多いです。
食肉や革製品のために牛を殺して処理することは、29州のうち5州で合法とされていますので、牛が遠くからそれらの州に運ばれ、
ヒンドゥー教以外の人や、世界に輸出するために、殺されていると思われます。
また、ヒンドゥー教は牛を食べることは禁止していますが、水牛などは良しとしているようで、水牛の飼養数は世界一とのことです。
結局インドも、他所の国と変わらず、牛虐殺国家には変わりないということです。
以上が、革の生産の実態のほんの一部です。
富裕層の女性たちが、ブランドのバッグや財布やベルトなどを買いあさって、見栄の張り合いを続けているようですが、
革製品はブランドどころか、無知、残虐の象徴ということです。
人間は革製品など買わなくても生きていけます。
革製品を買うのをやめてください。
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