チロ・ツグミ・メリーと 動物問題 ~ vegan ~

愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。 畜産のひどい実態を知り、ヴィーガンになりました。主に、動物問題について書き記します。

豚に起きていること

今では、大多数の日本人が食べている豚肉。

 

この記事では、日本の豚肉の生産の実態を書きます。

豚肉を食べる方は、しっかりご覧ください。

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豚肉の生産では、

生まれた子豚は、生後1週間以内に3つの虐待が行われます。

 

1つ目は、尻尾の切断。

 

Dominion (2018)

 

麻酔なしで尻尾が切られるのです。

 

言うまでもなく、痛みで豚は苦しみます。

ペットを飼われている方なら、ペットの犬や猫の尻尾が切りとられるのを想像してみればよいでしょう。

 

この尾の切断を、業界は「豚が他の豚の尾をかじるのを防ぐために行う」と主張しています。

アニマルライツチャンネルVol6

 

日本の豚たちは、過密飼育、拘束飼育などのストレスフルな状況で飼育される事が一般的です。

狭く、やることがなく、欲求が満たされず、ストレスが溜まっているため、仲間の尻尾などを噛んでしまうことがあるのです。

 

要するに、飼育状況を快適にすれば起こらない話なのです。

しかし、効率重視の養豚業界は、

豚を閉じ込め、ストレスフルな状況を作って、問題行動を起こさせ、

その根本的な改善は行わずに、尻尾を切って痛めつけて対処を行うのです。

日本の養豚場の80%以上で、この虐待行為が行われています。

 

 

2つ目は、歯の切断。

 

麻酔なしでニッパーで歯が切断されます。

 

歯を切断される時に痛みを伴うだけでなく、

切断された歯のうち 92%で神経感染症が起こり、

10%が出血、3%が骨折し、

60%で歯の神経が開いてしまっていることが科学的に明らかになっています

 

この歯の切断を、業界は「子豚がお母さん豚の乳首や、ほかの豚の尻尾や耳を傷つけることを防ぐため行う」と主張しています。

 

しかし、これも根本的には業界の飼育環境が原因です。

狭く、やることがなく、欲求が満たされず、ストレスが溜まり、

やがて噛むという行為に発展するのです。

 

業界がストレスフルな状況を作って、問題行動をおこさせ、根本的な改善は行わず、

歯を切って痛めつけて対処を行っているということです。

日本の養豚場の60%以上で、この虐待行為が行われています。

 

 

そして3つ目は、オスの子ブタの去勢。

 

麻酔なしで、鋭利なカミソリでふぐり(陰嚢)を切開、睾丸を取り出し、一気に引き抜き、切り取ります。

 

言うまでもなく激痛であり、血がふきでて、子ブタは鳴き叫びます。

あまりの痛みに、痛みが2~3日続くと考えられています。

日本ハムの豚への虐待映像

 

無麻酔での去勢が原因で心的外傷性疾患により死亡する子豚や、処置後に腹膜炎を起こして死亡する子豚もいます。

ストレスから発育や免疫力が落ちる傾向があることも知られています。

 

ぜひご自身のペットである犬や猫が、あるいはご自身が、麻酔なしで去勢されたことを想像してみてください。

どれだけの虐待行為なのか、想像に難くないでしょう。

 

去勢を、業界は「肉の雄臭を防ぐために行う」と主張しています。

すなわち、人間の味覚欲を満たすためだけに、豚たちは切り刻まれ痛めつけられているのです。

90%以上の養豚場がこの虐待行為を行っています。

 

 

豚肉の生産では、子豚の頃だけでこれだけ多くの虐待が行われていますが、

これらの虐待行為は、母豚の前で行われることがあります。

日本ハムの豚への虐待映像

 

母親の方は、子供が目の前で切り刻まれるところを想像してみれば、

母豚がどれだけの精神的苦痛を味わっているのか理解できるでしょう。

 

 

また、個体識別のために、耳が切り取られることもあります。

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もちろん麻酔なしです。

 



 

また、豚肉の生産では、子豚たちが床に叩きつけられて殺されることがあります。

 

成長不良のため取れる肉の量が少ない、奇形のため売り物にならない、病気のため治療費がかかってしまうなど、生かしておいても業者の利益にならない豚は殺されます。

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日本ハムの養豚場では、母豚の真後ろでこの叩きつけを行っていました。

床に叩きつけられ「廃棄」される子豚たち【日本ハム】

 

 

 

叩きつけられても死にきれず、1時間経っても、もがいて苦しむ豚もいます。

 

日本では、他にも、心臓に消毒剤を注射するなどして殺されます。

 

注射された子豚は、数分苦しみ もがいた後に、絶命します。

 

殺された豚たちはゴミのように捨てられます。

 

 

Dominion (2018)

 

 

また 母豚は、種付けされると、

妊娠ストールという狭い檻で拘束されながら、飼育されます。

 

一生のほとんどを、転回もできない、身動きができない、何もやることがない、この狭い檻で閉じ込められて生きるのです。

 

食事も、トイレも、この檻の中で行います。

 

必然的に、檻の中は、糞尿だらけの不衛生な場所になります。

 

豚は本来、綺麗好きにも関わらず、自分達の体は、自分達の糞で汚れていきます。

 

あまりの辛さに、豚たちは精神的に追い詰められていきます。

 

 

 

91%以上の養豚場で、この妊娠ストールが使用されています。

 

閉じ込めておいた方が、職員が、母豚たちの受胎・流産の確認や、給餌管理をしやすくなるからです。

母豚は、妊娠ストールで約4か月を過ごし、出産間近となります。

 

出産間近になると、分娩ストールという檻にうつされます。

 

ここで、生まれた子供たちは、母豚の母乳を吸って大きくなります。

見ての通り、こちらも非常に狭い檻です。

 

母豚は身動きができないため、子育てはできませんし、子供の具合が悪くても、助けることは不可能です。

 

 

 

 

母豚は、3週間程度、分娩ストールで過ごした後、子供と引き離され、また種付けされ、妊娠ストールへ。

このようなサイクルを何度も繰り返し、4~5年で生産効率が落ち使い物にならなくなれば、屠殺場へ送られます。

 

種付けは、人工授精によって妊娠させられることがあります。

膣に器具を挿入される、非常におぞましい行為です。

 

 

この人工授精のための精子を、種豚から採取するのです。

このように、自然からかけ離れたおぞましい行為を、当たり前のように行っている業界なのです。

 

 

豚は15歳~20歳ほどまで生きると言われていますが、

種豚や母豚を除く、豚肉になる大多数の豚は、わずか生後6か月で殺されます。

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豚たちは、短期間で大きくなるように品種改良されてしまっているためです。

日本の養豚ー痛みの中の一生

 

写真は、生後6か月以内の姿。異常な大きさです。

 

品種改良には

・ 一日でも早く出荷するための「成長率の向上」

・ 脂肪が交雑した霜降り肉などを作るための「肉質改良」

・ より多くの子供を産ませるための「繁殖能力の向上」

などがあり、

 

人間都合の品種改良によって、豚は苦痛を感じたり、病気を抱えやすくなっています。

 

まずは、脚弱。

足が弱り、立ち上がることが困難になります。

 

脚弱は、床の状態、拘束飼育による運動不足など様々な要因がありますが、成長率向上による品種改良も要因の一つです。

 

生後4、5か月の豚の多くが四肢の関節に骨軟骨症があり、徐々に進行して、やがて脚弱という症状になって現れます。

動画

 

次に、母豚の空腹による異常行動。

 

太るように改良されたことにより、豚たちはお腹が空きやすくなっています。

しかし母豚は、妊娠期間中、生殖能力を最適化するために、餌を制限されます。

 

餌を満足に食べることの出来ない母豚は、空腹に苦しみ、

目の前の柵をかじり続けたり、

 

口にモノが入っていないのに口を動かし続けたり(偽咀嚼)などの異常行動を起こします。

 

そして、子豚の死亡率の増加。

 

日本の母豚1頭あたりの産子数は11頭。

豚はイノシシの品種改良ですが、イノシシの産子数は4~5頭ほどなので、かなり多産になってきていることが分かります。

 

母豚が多産になるにつれて、離乳前の子豚の死亡率は増えます。

ある研究では、13年間で、生まれた豚が3.0頭増加し、離乳前の死亡率は5.4%増加していることがわかりました。

 

さらに、母豚の脱肛。

 

脱肛は直腸、膣、子宮が外に出てしまう疾患で、母豚は痛みで苦悩し、治癒しなければ死に至ります。

日本ハムの豚への虐待映像

 

脱肛の原因は様々ですが、品種改良による繁殖率の向上が1つの要因と考えられています。

脱肛の増加により、アメリカでは2013年から2016年の間に母豚の死亡率が約2倍に上昇したというデータが出ました。

 

脚弱、空腹、多産、脱肛など、品種改良は豚たちに様々な苦しみを与えています。

 

このような苦しい生活を過ごし、時がくれば、トラックでぎゅうぎゅう詰めにされ、と殺場へ運ばれます。

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過密状態のまま、長距離、長時間、座ることもできず、運ばれるのです。

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そのストレスは攻撃に変わり、豚どうしで闘争が起きます。

 

 

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当たり前ですが、水を与えるとか、暑さ寒さ対策をするといった配慮は一切ありません。

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到着する頃には、衰弱して歩くのが困難になっていたり、死んでしまう豚もいます。

 

D屠殺場における動物の虐待的扱いの比較

 

 

と殺場に到着した豚たちは、係留所という待機場所まで運ばれます。

この係留所へ追いやるときに、職員に暴力を奮われることがあります。

 

蹴る

 

 

上に乗って蹴る

 

 

棒で叩く

 

 

ホースで鞭打つ

 

 

電気スタンガン

 

 

自分の仕事を早く終わらせることしか考えていない職員たち。

 

殺すというこれ以上ない暴力が行われている場所です。

このような職員がいても、何ら不思議はありません。

 

 

さらに、と殺が翌日に行われるときは、吹きさらしの係留所で、またもや過密状態のまま、一晩放置されます。

 

この係留所では、足の踏み場もないほどの過密状態でした。

 

係留所でも過密のストレスから、闘争が起こります。

 

そして、最後は恐怖の中、頸動脈を切られ、出血多量で死亡します。

 

上の動画では、豚が見ている前で、仲間の豚を殺します。

お母さん豚は屠殺までも悲惨

 

豚肉を食べる人たちは、しっかり動画をご覧ください。

 

 

皿の上の肉は、これらのような苦しみを経た、感情があった動物達の死体の一部です。

 

日本人はすぐに感謝していただくことに意味があるなどと言いますが、

殺された後に感謝してくれれば、このような悲惨な一生を送ってもいいという奇特な方がいらっしゃれば教えてください。

 

このような言葉は、現実をまるで知らない人か、欲に勝てない人や、倫理観のない人が建前で使う、ただの言葉です。

 

 

豚も、感情があり、個性のある生き物です。

犬猫の虐待を非難したところで、肉を食べているのであれば、あなたも同じ事を豚に行っているという事です。

 

からしか摂れない栄養はなく、タンパク質不足になるなど大嘘です。

 

・ 菜食の始め方

 

・ タンパク質は組み合わせが鍵

 

・ 人間の体と食べ物 

 

豚肉を食べるのをやめましょう。

 

 

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