乳牛に起きていること
今では、大多数の日本人が食べている乳製品。
そして、その元となるのが牛乳です。
この記事では、日本の牛乳の生産の実態を書きます。
牛乳を飲む方、乳製品を食べる方は、しっかりご覧ください。
乳牛は放牧によって飼われていると思い込んでいる人が多いと思いますが、
実際は、つなぎ飼いという拘束飼育を行っている農家が大半を占めます。
つなぎ飼いとは、その名の通り、
短いロープや拘束具などでつないで飼育する方法です。
見ての通り、ほとんど身動きができない、ひどい飼育方法です。
歩く事さえできず、餌を食べる以外何もやる事がない時間を延々と過ごします。
日本の酪農場の72%以上が、つなぎ飼いを行っています。
牛の位置を制御するために、カウトレーナーという電流を流す器具を用いる農家もいます。
牛たちに電流を流して痛みを与えることで、さらに動きを制御しているのです。
糞を同じ場所に落とすようにして掃除を楽にするため、と言った理由でしょう。
農家の効率のために、牛は電流で痛みを与えられるのです。
以下の農場は、つなぎ飼いの中でもかなりひどいケースで、
牛がロープでガチガチに固定され、繋がれています。
全く身動きが取れず、身繕いができず、顔を上げて上を見ることすらできません。
ずっとこの状態です。牛を物としてか思っていないことが一目で分かりますね。
この牛のは、長い輪っか状の金属で繋がれていますが、この拘束具をスタンチョンといいます。
この農場では、スタンチョンをつけっぱなしで拘束しており、寝るときですらつけっぱなしです。
見ての通り、スタンチョンが地面についていないため、寝るときは首に食い込む状態で寝なければなりません。
さらにひどい事に、出産のときですらこの状態でした。
つながれたまま出産したこの母牛は、つながれたまま羊膜を舐めていました。
酪農家は、牛を家族などと建前では言いますが、
このように、牛を道具としてしか見ていない麻痺しきった農家は、日本のあちこちに存在するのです。
酪農では、生まれてから数か月~1年程度、群れ飼育を行った後、つなぎ飼いが始まります。
72%以上の農場がつなぎ飼いを行っていますが、
40%以上の農場は、つなぎ飼いが始まってから24時間365日ずっとつなぎ飼い状態なのであり、
25%の乳牛が、生まれたその瞬間から、一生つなぎ飼い状態なのです。
この牛は、産まれたその日にロープでつながれ子です。
おそらく一生、歩くこともなく、このままです。
この子の隣りの隣りにお母さん牛がいたそうですが、つながれているため、お互い触れ合うことはできません。
子供もお母さんも、悲しくて2日間くらい鳴き続けていたそうです。
この写真の牛も、一生つなぎ飼いでした。
この子は、さんざん尽くしてきたにも関わらず、体調不良になると、餌も水もない別の場所に連れていかれました。
このまま3日間、餌も水も与えられないまま放置され、
体をブルブルと震わせ、顔も上げることができない状態になり、
さらに、画像の牛の横にある、板が頭に倒れ、それが傷口を作り、肉をえぐっていたそうです。
そして、4日後、と殺場へ送られ、殺されました。
このゴミのような扱いが、何年間も人間の生活を支えるために尽くした乳牛の最後です。
日本人は1日あたり約200gの糞をしますが、乳牛は1日あたり約45.5kgもの糞をします。
つまり、その量は227倍にものぼります。
牛が多量の糞をするため、つなぎ飼いを行う農場では、
掃除をしても追い付かず、床が糞尿まみれであることがほとんどです。
牛の体が汚れているのをよく目にしますが、掃除が行き届かず、糞尿で汚れてしまうためです。
牛も糞尿にまみれるのは不快でしょうが、つなぎ飼育をされている以上、どうしようもないのです。
以下は、つなぎ飼いのまま出産させ、糞尿だらけの床に産み落とされた子牛です。
糞尿にまみれることで、ひづめの間に菌が入り込み、炎症の原因になります。
つなぎ、固い床、不衛生な環境下のもとで、不自然な動作で寝起きを繰り返すことで炎症は起きます。
ひどくなると、穴があき、中の肉や骨が見えてしまうことまであります。
炎症を起こして出血したり、足を痛めた牛は、足を引きずって歩くようになることもあります。
この足を痛めて、ひきずって歩くことを跛行(はこう)といいます。
日本では、乳牛の35%に何らかの蹄病の症状があるという報告が上がったそうです。
跛行になった牛は休息、摂食、飲水、繁殖などあらゆる行動に影響を及ぼします。
足の痛みから餌を食べに行くことすらしなくなる牛もいます。
立てなくなってしまう牛もおり、こうなってしまえば農家にとって使い物にならないので、と殺場に送られ殺されます。
農場で不要になった、牛を殺す場合もあります。
パコマという消毒薬を注射し、30秒で泡をふいて死亡します。
業界は、このようなものを安楽死などと言っています。
恐ろしいことに、生きたままレンダリングに出して圧死する牛も一部いるとのことです。
牛は、本来、角があります。
しかし、畜産の牛たちを見ると、角がない牛が非常に多いです。
農家によって角を切り取られてしまっているからです。
牛の性質をおとなしくさせる、飼育者が怪我をするのを防ぐといった目的で行われます。
日本では
肉牛農場では約60%、乳牛農場では約85%が除角・断角を行っており、
そのうち、肉牛農場では約83%、乳牛農場は約86%が、麻酔なしで行っています。
概算で、肉牛農場は約50%、乳牛農場は約73%が、麻酔なしで除角を行っているのです。
生後3ヶ月以内の牛の場合は、角芽を焼くために、熱された焼きゴテで、皮膚をやけどさせられます。
角が育ってしまった牛の場合は、ワイヤーのこぎりで、神経を含めて角を切ってから、焼きごてを押し当てられます。
この説明を聞いただけで、ほとんどの人が、激痛を伴うことは容易に理解できるでしょう。
除角の時の牛の痛みは相当なもので、失神してしまうこともあります。
首を固定した状態で大きな恐怖と苦痛を与えることで、頚椎脱臼・骨折などでショック死させてしまうこともあります。
痛かろうと痛くなかろうと、体の一部を切りとること自体が異常なわけですが
牛たちは、人間の欲のために、激痛を与えられながら、角を切られるわけです。
少なくとも麻酔を使えば、痛みを軽減できるにも関わらず、
大半の農家は、怠慢なのか、経費削減なのか、麻酔を使用していません。
それでいて、牛たちは家族、などと言ってるわけですね。
もし、家族である親や兄弟や子供の、何の異常もない体の一部を、麻酔なしで切りとって傷口を焼いたことがある、という方がいらっしゃったら、ぜひお知らせください。
いかに農家たちが、建前を言っているのかが分かるでしょう。
麻酔なしの処置は角の切断に限ったものではなく、
農場によっては、麻酔なしで尻尾を切りとることもあります。
尻尾を切る際は、このように刃物で切り取る場合や、ゴムリングで血流を止めて壊死させる場合があります。
尾を切断された牛は慢性的な疼痛を感じています。
断尾を行っている農場は7.5%です。
割合で見ると少ないように見えるでしょうが頭数にすると約10万2000頭以上です。
かなりの数の牛の尻尾が切断されていることが分かるでしょう。
また、ほぼすべての牛に、麻酔なしで耳標がつけられます。
そして、牛に鼻輪をつける農場では、麻酔なしで鼻輪をつけます。
牛乳は、牛の母乳です。
母乳が出るようにするために、牛は毎年、妊娠させられ、出産させられます。
母牛は好みのオスの牛と交尾させてもらって妊娠するわけではありません。
人工授精 つまり 人間の手によって、妊娠させられるのです。
その方法は、非常におぞましく、
人間が、牛の肛門から腕を突っ込んで糞を掻き出し、腸の中から膣を掴んで、器具を用いて精子を注入します。
人工授精は、別名レイプ繫殖と呼ばれています。
当然、牛は嫌がります。
これを業界の人間は喜んでいるといったり、受け入れているなどと言って、嘘をついています。
オス牛も強制的に精子を採取されます。
擬牝台(牛の皮で作った乗駕用の台)や人工膣などを用いて精子を採取します。
老齢や肢蹄故障で採精できないという時は電気ショックが用いられることさえあります。
擬牝台にうまく乗らないという場合は生きた牛が乗駕用に連れてこられ
雌牛だけでなく、おとなしい雄牛、去勢雄牛が使われることもあります。
これらの非常に気持ちの悪いことを、当たり前に行っているのが酪農業界です。
こうして母牛は、母乳を大量生産するために、度々妊娠させられ、子供を産まされ、母乳を絞り取られ続けます。
レイプされて生まれた子であったとしても、自分の子を育てることは、母牛にとって喜びとなります。
ですが、酪農では多くの場合、生まれた子牛は母牛からすぐに引き離されます。
母牛の母乳を飲むことを覚えると、哺乳瓶でミルクを飲まなくなります。
母牛の母乳は、人間のための牛乳として使われるため、酪農側からすればそれは困るわけです。
なので、すぐに引き離し、隔離し、初乳をバケツや、哺乳瓶などで与えるのです。
テレビは酪農にとって都合の良い部分しか流しませんが、この隔離された後の子牛の映像はテレビでもよく映っています。
牛は子供を奪われても平気な生き物、とでも思っていますか?
上の動画では、人間に目の前で子供を連れ去られる母牛の様子が映っています。
母牛は、それを見てあとを追いかけます。
子牛が捕らえられた車のまわりをウロウロしています。
不安な様子が見てとれます。
走り去る車。
走り去る車を、最後まで追いかけている母牛の姿。
これを見れば、明らかに母牛が子供を奪われることを嫌がっているのが分かるでしょう。
この動画の母牛は、子牛を奪われ、悲しい鳴き声を上げ続けています。
牛も人間と同じで、子供を奪われた母牛は、精神的苦痛を感じるということです。
子供を取り上げられた後、子牛のための母乳は、人間のために奪われ続けます。
牛乳のために乳房はパンパンに膨れ上がり
1日2回、妊娠直後の乳牛で25~30L、少ない牛で3~5Lの乳が絞りだされます。
乳牛は品種改良により、母乳を大量に出す体に変えられてしまっています。
肉牛の年間乳量が1000kgほどに対し、乳牛の年間乳量は8500kg以上もあります。
中には、年間2万kg以上も出す乳牛もいます。
牛の乳は、牛の血液からつくられています。
牛乳1パック分のお乳をつくるのに必要な血液は400~500リットル。
1日に約30リットルの乳を出す牛は、毎日約1万リットル以上もの血液を乳房に送り込んでいることになります。
カロリーの高い濃厚飼料が与えられ、
大量の乳を出すことにエネルギーを費やす体にされてしまった牛は、代謝機能が阻害されるため、
乳房炎、ケトーシス、第四胃変位などの様々な病気にかかりやすくなっています。
病気が回復しなければ殺されます。
乳牛たちは、これらの苦しみを経て、
レイプ→妊娠→出産 のサイクルを3~4回繰り返し、
乳量が減って用済みになれば、と殺場へ送られます。
北海道から東京までの長距離だろうと、夏場のうだる暑さ、冬場の凍える寒さであろうと、体調不良や病気や骨折で立てなかろうと、
ぎゅうぎゅう詰めにしたり、紐で結んだりして、荷台に乗せられ、
どれだけ辛かろうと、動物達の都合で休憩することもなく、長距離を人間のペースで移動させられます。
と殺場に着いた頃にはぐったりしていることもあれば、死んでいることもあります。
動けない牛や、死んだ牛は、このようにして、片足を吊り上げられ運ばれます。
そして最後は、眉間にと畜銃を打たれ、頸動脈を切られ、出血多量で死亡します。
以下は、牛乳を飲む人、乳製品、牛肉を食べる人はしっかりご覧ください。
と畜銃で気絶させることに失敗し、激痛を与えられた牛が頭をかばい続けます。
仕事が滞り、職員は牛をナイフで体をつついたり、尻尾を折ったりして、頭を出すよう促します。
抵抗もむなしく、最後は首を切られ、殺されました。
これが日本人が欲する牛乳のために尽くしてきた牛の最後です。
日本人はすぐに、感謝すればいいとか、いただきますと言えばいいなんていいますが、
殺された後に感謝してくれれば、このような悲惨な一生を送ってもいいという、おかしな方がいらっしゃれば、ぜひ名乗り出てください。
感謝やいただきますなんて言ったところで、牛には伝わることはありませんし、
伝わったところで、牛からすればあなたの感謝なんて何の役にも立ちません。
感謝しなくていいから、子供を奪わないでほしい、母乳を奪わないでほしい、殺さないでほしいと願っていることでしょう。
牛乳の代替品は沢山あります。
人間は、牛に感謝などしておらず、美味しいという欲のためだけに乳製品を食べているのです。
嗜好のためだけに乳製品を食べておきながら、犬猫の虐待に反対している人が大多数です。
悪徳繁殖家は反対しておきながら、悪徳酪農家は応援するのですか?
自分があてはまった途端に、虐待を正当化するのですか?
自分は変われないのに、他人にはペットショップから買うな、なんて説得力があると思うんですか?
人にどうこう言う前に、まず自分を変えてはいかがでしょうか。
あなたの一時の欲望のために、牛は存在しているのではありません。
・ 菜食の始め方
・ 人間の体と食べ物
牛乳を飲むのをやめ、乳製品を食べるのをやめましょう。
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