日本ハムの養豚場の実態
「日本ハム」といえば、日本を代表する加工肉製品の最大手企業で、知らない方はいないと思います。
シャウエッセンなどが有名で、野球の球団も持っていますよね。
https://www.nipponham.co.jp/seq/
数々の加工肉の商品を販売している日本ハムですが、
世界最大の動物解放団体のPETAより、日本ハムの運営する養豚場の実態が明らかとなりました。
動画は全部で3つあります。
肉を食べる人は、日本人としてしっかり全ての動画をご覧ください。
1つ目の動画です。
従業員たちは、子豚の耳を乱暴につかんで持ち上げたり、
投げたりしています。
倫理観のない従業員たちが、自分達の仕事を手早く終わらせるために行っているのでしょう。
また 従業員たちは、子豚の尻尾を麻酔なしで切り落とし、
麻酔なしで去勢を行っています。
ブタの陰嚢を切り、指で睾丸を引っ張る作業を、麻酔なしで行うのです。
これらの子豚への虐待行為は日本ハムに限った話ではなく、豚肉の生産で一般的に行われていることです。
しかし 日本ハムがひどいのは、この虐待行為を母豚の目の前で行っているということです。
母豚は閉じ込められているため、どうすることもできません。
無意味に子豚への虐待を目の前で見せられ、ただただ精神的苦痛を受けさせられるのです。
繁殖豚である母豚たちは、人工授精によって妊娠させられ、
その後、妊娠ストールや分娩ストールという狭い檻に監禁されます。
母豚たちは、体の向きすら変えられないこの小さな檻に閉じ込められ、生涯の大半を送ります。
排泄も食事も寝る時も、
子豚を授乳する時も、ずっとこの狭い檻の中です。
この母豚の監禁行為は日本ハムに限った話ではなく、豚肉の生産で一般的に行われていることです。
この母豚は、鉄柵を狂ったようにかじっています。
閉じ込められて精神を病んでしまった母豚に見られる異常行動です。
従業員たちは、閉じ込められた母豚たちの背中や腰を、金属製の器具で殴打しています。
閉じ込められた母豚たちは、運動不足になり筋肉が弱っていきます。
筋肉が弱ると、起立したり横たわったりするのが難しくなるため、
このように殴って強制的に立ち上がらせ、最小限の運動をさせるのです。
殴られた母豚たちの背中や腰には、痛々しい傷跡が残っています。
この母豚は、脱肛で苦しんでいます。
脱肛は直腸、膣、子宮が外に出てしまう疾患で、治癒しなければ死に至ります。
病気やケガをした子豚や、発育が悪く利益にならない子豚達は、従業員によって殺されます。
殺し方は主に2つあります。
1つ目は、心臓に消毒薬を注射して殺す方法です。
消毒薬注射は、息が絶えるまで極度の苦痛を味わいます。
この子豚は、注射後 5分間にわたりもがき続け、死にました。
消毒薬注射による殺処分は、豚肉の生産で一般的に行われていることです。
2つ目は、コンクリート床に子豚の頭を叩きつけて殺す方法です。
狂っているとしか言いようがありませんが、これも日本ハムに限らず、豚肉の生産で一般的に行われていることです。
頭を打ちつけられたからといって即死できるわけではなく、この子豚は1時間後も、もがき苦しんでいました。
殺された豚たちは、ゴミのように捨てられます。
これも日本ハムに限らず、豚肉の生産で一般的に行われていることです。
説明してきた通り、最初の子豚の耳を掴んだり、放り投げたりすること以外は、
日本の豚肉の生産では必要な工程となります。
そして、子豚の耳を掴んだり、放り投げたりすることに関しても、やっている所ではやっているのでしょう。
子豚に配慮したところで、彼らの給料は変わりません。
元々が暴力に満ちた現場。
動物を物として扱う現場です。
効率よくやりたい、早く仕事を終わらせたい。
その気持ちが倫理観を上回る人間が大多数、注意する人もいないとなれば、
子豚の耳を掴んだり、放り投げたりすることが日常化しても何もおかしくありません。
続いて、2つ目の動画です。
先ほど、床に子豚が叩きつけられて殺されるという話をしました。
この動画では、その中でもひどい実態が流れています。
ご覧のように、母豚の後ろで子豚を殺しているのです。
この従業員は、母豚の目の前で子豚を連れ去っています。
妊娠ストールで拘束されて、身動きができない母豚は、従業員に向かって鳴いています。
明らかに母豚は、やめて、と叫んでいます。
しかし、その声が届くはずはなく、従業員は母豚の真後ろで子豚の叩きつけを行いました。
母豚は振り返ることができないので、子供が何をされているのか見ることはできません。
しかし、これまでの子豚たちへの仕打ち、自分への仕打ちを考えれば、ひどい目に合わされていることはある程度の予想はついているのでしょう。
また、こちらも先ほど書いた通り、
叩きつけられた子豚たちの中には、1時間経っても死にきれず、もがく豚もいます。
右の子豚は、上と下の写真では足の位置が違うでしょう。もがいているからですね。
こちらも左の子豚の足の位置が違います。
ぜひ、あなた自身が頭を打ちつけられ、1時間以上 死にきれずもがき苦しむのを想像してみてください。
殺された子豚たちはゴミとして捨てられますが、
捨てられた子豚の中には、足がピクピクと動いている子もいます。
生きたまま捨てられたのです。
そして最後、3つ目の動画です。
まるでキャッチボールをするかのように、放り投げられる子豚。
乱暴に扱われ、鳴き叫ぶ子豚。
すでに豚が中にいるにも関わらず、箱に放り投げられています。
隣りのコンテナに移動させるだけにも関わらず、わざわざ耳を持ち、放り投げる従業員。
かなり大きめの子豚であっても、容赦なく投げつけています。
こちらは、消毒薬注射により殺された子豚たちの死体の山です。
こちらは、母豚が顔面から殺虫剤をふりかけられているシーン。
病気の予防などのためにやっているのでしょうが、殺虫剤自体が有毒です。
これでは目に入ってしまうでしょう。
そしてこちらは、母豚を起立させるために、金属製の器具で母豚の背中や腰を叩いているシーンです。
ひたすら、拘束と暴力の日々。
自由になれるのは死んだときだけです。
いかがでしたか?
これが、日本の大手企業、日本ハムの実態です。
しかし何度も説明した通り、これは何も日本ハムが特別ではなく、
ほとんどが日本の豚肉の生産方法そのものです。
日本人がよく言う、感謝していただくとか、いただきますといった言葉が、
いかにバカバカしい言葉かがよく分かったのではないでしょうか?
これを見てもなお、感謝で正当化できると思うのであれば、あなたの倫理観はとうに壊れていると言えるでしょう。
日本ハムは、以前から
「生命の恵みに感謝し、食べものを大切にする姿勢を育みます」
などといった文言を載せています。
それがこの有様です。
企業のこういった文言はすべて建前です。
利益を得ている側が何を言おうと、裏側は誰にも分かりません。
PETAに実態を暴露されたことをきっかけに、
日本ハムは、2030年までに妊娠ストール廃止を掲げました。
こういう約束はいくらでも反故にできますので、本当かどうかは分かりませんが、
もし実行すれば、養豚業界としてはまだマシな方でしょう。
とはいえ、妊娠ストールだけを廃止したところで問題はほとんど解決しません。
例えばこの記事であげられた、子豚の麻酔なしの尻尾切り、去勢や、
利益にならない子豚の消毒薬殺処分、床への叩きつけによる殺処分。
これらは妊娠ストールを廃止したところで、全く解決しません。
他にも、わずか生後6か月で殺される事や、品種改良による豚への体の負担などは、
どうやったって解決することはありません。
なので、ストールフリーになれば問題解決ではありませんし、
日本ハムの製品を不買すればいいとか、そういう問題ではありません。
豚肉を食べることをやめない限り、どうあっても動物虐待は起こります。
肉からしか摂れない栄養はなく、タンパク質不足になるなど大嘘です。
・ 菜食の始め方
・ 人間の体と食べ物
美味しいという欲だけのために、豚を苦しめるのをやめましょう。
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